いちばんいいのはどれ?外壁リフォームの種類とそのタイミングを知ろう!

太陽の日差しや雨風など、外の刺激から建物を守っている外壁。日々の生活に直接関わるものではないため、その劣化には気付きにくい事もあります。しかし、常に外気の刺激を受けている外壁は適切にメンテナンスをしなければ建物の内部や構造体にまで劣化が広がり、建物自体の寿命を縮めてしまう恐れもあるのです。

この記事では外壁のメンテナンスリフォームの種類とそのタイミングを解説し、賢くリフォームするための方法を紹介します。

外壁リフォームには主に3つの方法がある

ひとことで外壁リフォームと言っても、その方法は一つだけではありません。ここではよく行われる3種類の外壁リフォームについて詳しく解説します。これまでのリフォーム経験や外壁の状態に合った最適な方法を見つけてくださいね。

1-外壁塗装

外壁塗装ってよく聞くけど、いつすればいいんだろう?

外壁塗装は、新築から約10年目に初めての外壁リフォームとして行われることが多く、外壁リフォームの中でも最もポピュラーな工事です。費用の相場は80万円〜150万円(外壁面積200平米の場合)。塗装には、見た目がきれいになるだけでなく、外壁の表面を日光や雨風から守る役割もあります。適切な時期に外壁塗装を行うことで外壁、また建物そのものを長持ちさせることができる外壁リフォームの方法です。

通常、一度目の塗装後8〜15年程度で再度外壁塗装のリフォームを行う事がほとんどです。8〜15年と期間に差があるのは、塗料の種類によって耐久性が異なるため。次のリフォームまでの期間を長くするには耐久性に優れた塗料を選ぶとよいのですが、その反面、費用も高くなります。

外壁塗装に使用する主な塗料の種類

塗料の種類 耐用年数 特徴
アクリル系塗料 5〜7年 ・耐久性が低く使用されることが少ない

・比較的安価で扱いやすいため、DIYでは取り入れやすい

ウレタン系塗料 8〜10年 ・塗料の伸びがよく、密着性が高いため、塗装面の材質を選ばない

・木材や雨樋などの付帯部に使用される

シリコン系塗料 10〜15年 ・価格と耐久性のバランスがよく人気の塗料

・機能性や質感などバリエーションが豊富

ラジカル制御塗料 12〜15年 ・新たに開発された塗料で近年人気を集める

・塗料を劣化させるラジカルを抑制する仕組みで耐久性が高い

フッ素系塗料 15〜20年

・耐久性が高く艶も長持ち

・ビルや商業施設の外壁に使用されることが多い

 

外壁塗装工事の工期と流れ

(1日目) 足場仮設と防塵シート張り
(2日目) 高圧洗浄
(3・4日目) 乾燥
(5日目) 下地調整
(6日目) 養生
(7日目) 下塗り
(8日目) 中塗り
(9日目) 上塗り、雨樋など付帯部分の塗装
(10日目) 養生撤去
(11日目) 足場解体
(12日目) 清掃・お引き渡し

2-外壁重ね張り(カバー工法)

塗装するには劣化箇所が多いけど、張り替えには予算が足りない。
できれば張り替え時期を先延ばしにしたかったけれど・・・。

そんな時におすすめするのが、既存の外壁の外側に新たに外壁材を重ねる、外壁重ね張り(カバー工法)です。張り替えに比べて比較的短期間の工事で、安価に外壁を長持ちさせられることが最大のメリット。費用の相場は160万円〜240万円(外壁面積200平米の場合)です。

しかし、外壁材や下地の劣化状態によってはリフォームの役目を果たせないこともあります。また、建物自体が重くなるため耐震性に不安がある建物にはおすすめできず、メリットとデメリットを知ってリフォームしなくてはならないことも、重ね張りの特徴です。

外壁重ね張り(カバー工法)に適した外壁材

重ね張り(カバー工法)は、既存の外壁の上からさらに外壁材を被せるため耐震性が下がるのではないかと思われることもあります。しかし、建物自体に一定の耐震性があれば軽量な金属系サイディングを使用することで、不安を最小に抑えることができるのです。

外壁重ね張り(カバー工法)に適した外壁材

(1日目) 足場仮設と防塵シート張り
(2日目) 開口部やクラックの補修
(3日目) 既存の壁に防水紙を張り、胴縁(どうぶち)を取付ます
(4〜9日目) 新しい外壁材の取り付け・コーキング
(10日目) 足場撤去
(11日目) 清掃・お引き渡し

3-外壁の張り替え

これまで定期的に塗装リフォームをしてきたけど劣化が目立ってきたし、そろそろ張り替えないといけないのかな?

定期的なメンテナンスを行っていても、長年住み続けた住まいではいつかやってくる外壁の張り替え。費用の相場は180万円〜260万円(外壁面積200平米の場合)。高額なリフォームになるため、後悔しないよう慎重に決めたいですよね。

一般的には新築から30〜40年が外壁張り替えのタイミングと言われますが、塗装メンテナンスとは異なり、この時期にやらなければいけないということではないのです。実際の劣化具合を診断し、的確なアドバイスをしてくれる業者を探すことが重要になってきます。

外壁張り替えリフォームに適した外壁材

外壁の張り替えでは下地から丸ごと入れ替えるため、基本的には元の外壁材の種類にこだわらず好みに合わせて選ぶことができます。しかし、建物全体の耐震バランスを考えると外壁の重量が大幅に重くなる材質は避けた方がよいというのが一般的な考え方。

では、リフォームに適した外壁材とはどんな材質なのでしょうか。結論から言うと、モルタルやタイルなどの外壁材より軽く、種類が豊富で施工性に優れたサイディングが張り替えに適した外壁材と言えます。そのサイディングの種類は次の4つです。

 

外壁材の種類 メンテナンス期間 特徴
窯業系サイディング 7〜10年 ・最もポピュラーな種類

・丈夫で施工性に優れている

金属系サイディング 10〜15年 ・断熱性・耐久性に優れ、サイディングの中でも軽量

・傷がつくとサビになり、下地の劣化につながる

樹脂系サイディング 10〜20年 ・耐久性・耐候性に優れている

・アメリカ・カナダでは主流の外壁材だが、日本では施工業者が少ない

木質系サイディング 8〜10年

・天然木の暖かみがある

・断熱性が高い

・コストが高くメンテナンス期間が短い

外壁張り替え工事の工期と流れ

(1日目) 足場仮設と防塵シート張り
(2〜5日目) 既存外壁の解体
(6〜8日目) 状態によって土台や柱の補強
(8・9日目) 下地調整
(10〜16日目) 外壁材の取り付・コーキング
(17日目) 雨樋取付など付帯工事
(18日目) 足場解体
(19日目) 清掃・お引き渡し

外壁リフォームするべきタイミング

外壁リフォームのタイミングは、外から見てわかる劣化のサインを知っておくとよいでしょう。緊急性の低いものから高いものまで、様々な症状があります。外壁リフォームの業者ではリフォーム前の診断を行っていることもありますので相談してみてください。

重症度 1
色あせ・変色 常に外気に晒されている外壁は、紫外線や雨風によって褪色します。多くの場合は外壁塗装で対応できるでしょう。
重症度2
苔・カビ

湿気のあるところに苔やカビは発生します。

すぐに対処できれば心配はありませんが、長期間放置すると下地まで侵食することに。専門業者に調査を依頼することをすすめます。

塗膜の剥離

塗装の耐用年数に達し、機能を失っています。

外壁材にも影響が出ている可能性があるので早めのリフォームを検討しましょう。

チョーキング

外壁を触った時に白い粉がつく症状です。外壁材表面の塗膜が耐用年数に達しているので、外壁材を保護するために早めのリフォームを検討しましょう。
重症度 3
クラック(ひび割れ)

ヒビの幅が大きいと雨水が侵入し、下地を傷める可能性があります。

壁面以外にコーキングも要注意。ヒビの深さにより方法は異なりますが、早めにリフォームする必要があります。

重症度4
外壁材の剥離・損傷

内部に劣化があったり、外からの衝撃による症状です。リフォームを依頼しましょう。
重症度 5
雨漏り・シミ

すでに下地が劣化している可能性があります。下地を補修するためにも外壁の張り替えをおすすめします。

 

外壁リフォームを賢くお得にする方法

外壁と屋根のリフォームは一緒に

外壁や屋根をリフォームする時には、実際の工事以外にかかる費用があります。その一つが足場仮設のための費用です。

一般的な2階建一戸建て住宅の外周20mに足場を設置する場合、その費用はおよそ15万円。屋根も外壁も定期的なメンテナンスが必要な部分ですので、同時に行えるようにメンテナンス計画を立てましょう。

複数業者に見積もりをとる

複数業者で相見積もりを取ることは、リフォームにおいて基本と言えます。残念なことに、リフォームは相場がわかりにくく、依頼主に専門的な工事の知識がないのをよいことに、存外な費用を提示する業者がわずかでも存在するのが事実です。

「早く工事をしたい」と急いで決めて後悔してしまうことのないように、リフォームを決めた早い段階で相見積を取ることをおすすめします。費用面だけでなく誠実な対応をしてくれる信頼できるリフォーム業者を見極めることが大切です。

長期的に維持管理できる方法を検討

維持管理とは言え自分でできることは限られています。年に数回外壁を洗い流したり、蜘蛛の巣や汚れを払ったり。それ以外のメンテナンスとなると、やはり外壁塗装などのリフォームが必要不可欠です。

例えば、外壁塗装の塗料には様々な種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。耐用年数が短く安価な塗料を使用し、短い周期で塗り替えを行うのがよいか、耐用年数が長く高価な塗料を使用し、長い周期で塗り替えを行うのがよいか。もしくは重ね張り(カバー工法)を採用し、張り替え時期を先延ばしにできるのか。あらゆるシミュレーションをしてみましょう。

省エネリフォームでランニングコストを下げる

外壁重ね張り(カバー工法)は外壁が二重になることで遮音性・断熱性が向上するといった効果もあります。つまり、建物の省エネ性能が上がり、光熱費の削減にもつながるのです。外壁の張り替えでは下地に断熱材を充填することも可能です。

建物を長持ちさせ、省エネ性能が上がれば、これからも長く安心して快適に暮らすことができます。

まとめ

日本の住宅は海外に比べて寿命が短いと言われますが、やはり住み慣れた我が家でこれからも住み続けたいと思うもの。そのためにも、大切な住まいを守る外壁のメンテナンスは欠かせないものと言えます。外壁リフォームの種類やメンテナンス時期を正しく知って、最適なリフォームを叶えてくださいね。

 

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